aga治療はどこまで続ける?

男性特有の薄毛症状であるAGAは進行するスピードが速いだけに、専門的な治療を受ける必要があります。人によっては効果が実感しにくいケースもありますが、無事に発毛効果が実感でき、薄毛の症状も改善された場合、どこまで治療を続ければ良いのかが迷うところです。

そこで今回はAGAの症状や治療法、発毛後の対策方法等について調べてみました。

AGAの症状や原因について

AGAとは男性型脱毛症とも呼ばれ、成人男性に発症する進行性の脱毛症です。髪の毛がどんどん細く少なくなっていき、最終的には脱毛して地肌が見えるようになるのですが、症状はおでこの生え際がM字のように進行していくタイプと、頭頂部のつむじを中心にO字型のようにに薄くなっていくタイプ、そしてM字とO字が一緒に発症して進行していくタイプの3つに分けられます。

AGAはどんどん進行していくので放置していても改善する事は無く、症状は更に悪化する一方です。そのため薄毛の原因がAGAである場合は速やかに専門的な治療を受ける必要があるのです。そもそもAGAの原因は、まず男性ホルモンによる影響が大きいと考えられています。

男性ホルモンのテストステロンと、5αリダクターゼという酵素が結合する事でジヒドロテストステロンという物質が生成されるのですが、生成されたジヒドロテストステロンは髪に脱毛指令を出し、成長サイクルを乱します。

すると髪の毛の成長が遅くなり太く長く育つ前に抜けていくので、結果的に薄毛へと繋がります。その他にもストレスや食生活、運動不足なども原因に挙げられます。

AGAの治療はどこで受ける?

AGA治療が行われているのはAGA治療専門クリニック、美容皮膚科、一般皮膚科となります。まずAGA治療専門クリニックは、一人ひとりに合った治療法を選択するために、最初に丁寧なカウンセリングが行われます。

完全予約制で診療室が個室などプライバシーにも配慮されているので、他の患者と顔を見合わせる事なく診察が受けられます。設備も整っているので最先端で自分に合った治療法を受けられるのはもちろん、日常生活の中で自分で出来る対策法などのアドバイスも受けられるので、患者にとっては多方面からサポートして貰える安心感があります。

美容皮膚科や一般皮膚科の場合は、どこでも治療を行っている訳ではありません。そのため、まずは病院へ行く前にAGA治療を行っているか確認しておく必要があります。

AGA治療も積極的に行っている美容皮膚科の場合は、投薬治療以外の治療法を行っている所もありますが、一般皮膚科の場合は投薬治療のみとなっています。ただ一般皮膚科は薬が安く購入出来るというメリットがあります。

AGA治療専門クリニックや美容皮膚科は敷居が高い印象を持つ人も、馴染みのある一般皮膚科なら気軽に受診出来るという利点があります。

AGAの治療法

AGAの治療法は内服療法と外用療法、外科的治療法の3つに分かれます。内服療法は脱毛ホルモンを抑制させるために、または発毛を促進させるための薬が使われます。具体的にはプロペシアやロゲイン、フィンペシア、ザガーロなどがありますが、どれを使用するかはクリニックによって異なります。

いずれにしても薬の成分は強く、医師による処方せんが必要になるため、ドラッグストアや薬局では購入する事が出来ません。医師の指示の元で服用を続け、効果が出ない時や体調に異変が起きた時は他の薬に切り替える必要があります。

外用療法は薬剤を患部に塗布する治療法で、主にミノキシジルが有効です。ミノキシジルには髪を生やす元になる成長因子の分泌を促す効果があります。元々血圧を下げるための薬として使われていた事もあり、体に負担がかかる可能性はあります。

痒みや頭痛、めまいなどの副作用が起こる事もあるので、必ず決められた量を塗布していく必要があります。AGA治療の基本は投薬治療ですが、補助的な治療として行われているのが外科的治療法になります。メソセラピーやHARG療法といった方法で、これは頭皮に成長因子を注入していき、毛根まで育毛・発毛成分を届ける効果があります。

真皮まで成分を届けられるというメリットがある反面、注入には痛みが伴う事、費用も高いという点がデメリットです。ちなみにこの方法はAGA治療専門クリニックのみの治療法となります。

AGA治療、効果が実感出来るまでの期間

AGA治療を受けても効果が実感出来る人と出来ない人に分かれます。これは治療を開始する時期や症状の度合いによっても差があり、頭頂部が薄くなってきたと感じられる時期はまだ初期ですが、脱毛している箇所がハッキリとわかる、脱毛部分は産毛すら生えていないレベルまでいくと、毛根が既に機能していない可能性もあるため、効果が実感しにくくなります。

そのためAGA治療は薄毛が気になり始めた頃からすぐに開始すべきと言われています。ちなみにAGA治療にかかる期間は6ヶ月から1年とされています。治療を始めたからといってすぐに効果が出る訳ではなく、早い人でも最低6ヶ月はかかります。

しかも効果が出たからといって治療を中止してしまうと、薬の効果も無くなり、再び薄毛が進行するようになります。例えばフィナステリドはAGAの原因となる酵素を抑える効果がありますが、原因を取り除く訳ではありません。

つまりフィナステリドの服用を止める事でAGAの原因となる酵素が復活する事になるため、効果が出た後もずっと服用を続ける必要があるのです。

AGA治療のその後は医師と相談しながら・・・

AGA治療の事だけを考えるならば、効果が実感出来た後も治療を続けるのがベストです。ただAGA治療薬は費用がかかり、これを一生続けていくとなると金銭面でも体調面でも不安が出てきます。

安全に、かつ効果を維持するためには薬の量を調節する事でお金の事や副作用の心配を少し和らげる事が出来ます。もちろん自分の判断で勝手に薬の量を減らすのではなく、医師と相談しながら効果が維持できる範囲で服用量を減らすようにします。

そしてもう一つ、市販の育毛剤や育毛シャンプーに切り替えてみるという方法もあります。飲み薬は体に負担を与えますが、育毛剤や育毛シャンプーは副作用の心配がほとんどありません。もちろん効果も薄くなりますが、現状維持するという意味では大いに活用する価値があります。

最近は様々な種類の商品が出てきており、自分に合ったものを選ぶ事が大事ですが、使用前にはAGA治療を受けているクリニックや病院の医師に事前に相談しておくようにします。