
agaの治療に専念するも全く効果がなかったという方もいるのではないでしょうか。実は、agaの治療は最低でも6ヶ月は続ける必要があると言われています。「ハゲをどうにかしたい」と焦る気持ちはわかりますが、最初のうちは、薄毛の改善が全く見られなくても、ずっと治療を続ける必要があります。
aga治療はなぜ効果までに6カ月かかるのか、もっと早く髪の毛を増やしたい場合はどうすればいいのか、その方法に迫ります。
agaとは?
最近よく目にする言葉「aga」、正式には「男性型脱毛症」といいます。日本人男性全体でagaを発症する割合は約30%とされているので、髪の毛が薄くなってきた場合、「自分もagaかな」と心配になってしまうでしょう。
agaが原因の脱毛部には、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが高濃度にみられます。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼという還元酵素と結びつくことで発生します。
このジヒドロテストステロンには脱毛作用があり、ヘアサイクルの乱れを引き起こし、髪の毛が長く、太く成長する前に髪の毛が抜けてしまうのです。ジヒドロテストステロンは男性ホルモン受容体に働きかけ、この受容体は、頭頂部や前頭部の毛髪に多く存在しています。
従って、前髪の生え際から後退するM字ハゲや、つむじから髪が抜けるO字ハゲは、agaの可能性が高いでしょう。agaを発症する原因には、遺伝や生活習慣の乱れ、ストレスなどがあります。
aga治療で6ヶ月かかる理由とは
agaの治療薬として認められているのが「プロペシア」です。プロペシアはagaの原因である5αリダクターゼを抑える働きがあり、これによりジヒドロテストステロンの生成を防ぎ、抜け毛や薄毛を防ぐことができます。
このプロペシアの効果が実感できるまで、およそ6ヶ月、早くても3ヶ月かかるということです。
プロペシアを使い続けることで、ヘアサイクルが正常に戻り、agaの影響を受けない健康な髪が生えてくるようになるでしょう。しかし、ヘアサイクルが正常に戻ったとしても、髪の毛が生えてくるには時間がかかります。
場合によっては、髪の毛が生えてくるまで一年以上かかることもあるでしょう。もし、2年以上薬を飲み続けても薄毛が改善されない場合は、脱毛の原因がagaではない、あるいはヘアサイクルの回数の上限が終了している可能性があります。
agaが脱毛の原因ではない場合、プロペシアを飲み続けても意味がないので、別の方法で薄毛改善を目指さなければなりません。
aga治療の効果を早める方法や薄毛改善に向けてできること
プロペシアは薄毛が改善されるといっても、「ヘアサイクルの乱れを戻す」のが目的なので、急激に髪の毛が生えてくるということはありません。場合によっては髪の毛が生えてくるまで時間がかかってしまうこともあります。
ここからはagaの治療の効果を早める方法や、薄毛改善に向けてできることを紹介します。
プロペシアとミノキシジルの併用
プロペシアの主な役割は、agaの進行を防ぐということです。薄毛の原因というのは、男性ホルモンだけではなく、血流不良も関係しているので、プロペシアを飲んでいるだけでは、十分な育毛効果を得られない可能性もあります。
そこで、プロペシアと併用したい薬が、「ミノキシジル」です。ミノキシジルは頭皮の血行を促進することができる薬です。薄毛の原因は、頭皮環境の悪化、血流不良で髪の毛に栄養が届かないなども考えられるので、ミノキシジルを使うことで、aga治療の効果を高めることができるでしょう。
プロペシアは薄毛の進行を防ぐ盾、ミノキシジルは発毛を促す矛です。この2つの薬を併用し、攻撃と防御を同時に行えば、より早く薄毛を改善することができるのです。
育毛メソセラピー
育毛メソセラピーとは、頭皮に発毛を促進する有効成分を直接注入する治療法です。注射針を使い、発毛効果のあるミノキシジルや成長再生因子といったものを頭皮に直接浸透させることで、より高い発毛効果が期待できるのです。
また、agaの内服薬を使用した場合、副作用の心配がありますが、育毛メソセラピーにはそれがありません。飲み薬が内臓で代謝されることで、体に悪影響を及ぼす副作用が発生しますが、育毛メソセラピーは頭皮に直接有効成分を注入するので、他の部位への影響がないのです。
できるだけ早く薄毛を改善したい場合や、副作用が心配で治療が続けられない場合は、育毛メソセラピーで治療してみましょう。
生活習慣を見直す

agaの治療の効果を高めるためには、プロペシアとミノキシジルの併用、育毛メソセラピーが最も効果的でしょう。しかし、これだけでは不十分です。さらに効果を高める方法として、生活習慣の改善があります。不規則な生活を続けていると、血流不良や男性ホルモンの分泌が乱れてしまい、agaの治療で使用される薬の効果が弱まってしまうのです。
仕事や人間関係などでストレスをためてしまうと、心身の調子が悪くなるだけでなく、頭皮の環境も悪化してしまいます。抜け毛が気になっていたり、agaの治療を円滑に進めるためには、ストレスを上手に発散する生活を心がけなければなりません。
喫煙は血管を収縮させて、血流不良を引き起こします。血流が悪くなれば、髪の毛に栄養が届きにくくなり、髪の毛が成長しにくくなります。禁煙したり、タバコを吸う本数を減らさないといけないでしょう。また、髪の毛を作るためには栄養が必要です。
髪の毛というのは、筋肉や皮膚と同じように、食べ物から摂取した栄養で作られます。髪の毛に必要な栄養素は、「タンパク質」「亜鉛」「ビタミン類」などです。タンパク質は、肉や卵、魚類から摂取することができます。
ビタミンは緑黄色野菜、亜鉛は、牡蠣・あさり・牛肉などを食べることで摂取できるでしょう。毎日コンビニ食、ファストフードなどを食べている場合、栄養が偏ってしまい、髪の毛の健康を害してしまいます。自炊が難しい人は、サプリメントを利用して髪の毛に足りない栄養を補ってみてはいかがでしょうか。
運動は、血行を促進や、ストレス発散に効果的です。運動をする時間が取れない人は、歩く距離を伸ばしたり、ちょっと早起きして自転車通勤をしてみましょう。有酸素運動は男性ホルモンの生成が抑制されるという効果も期待できるので、「ウォーキング」「サイクリング」「スイミング」等の有酸素運動を休日に行うなど、定期的に運動する習慣を身につけることが大切です。